本馬のポイント
本馬の牝系は、四代母まで未勝利馬は存在せず全て勝ち馬です。2月生まれとは言え全体の馬格から受ける雄大さには驚かされます。特に感じられる深みのある胸から、流れる様に背を通り後躯に流れる力強いラインと、脚長で関節に程よいゆとりを持ちながらも安定感のある立ち姿は父譲りなのでしょう。すらりと伸びた下肢は、重心の低い走りでスピードと瞬発力を生み出し、少しおっとりした顔つきは牝馬としての長所で一戦ごとに真価を発揮できるでしょう。
【生産牧場のお話】
全姉はG3フェアリーSを優勝し、牡馬相手のG3でも3着とスピードを活かして活躍したルルパンブルー。カントリー分場で当歳10月から昼夜放牧で豊富な運動量を確保してきましたが、母同様に負けん気が強く、放牧地では常に先頭に立とうとする勝ち気さを見せていました。母や全姉のように1200mのスペシャリストに成長してもらいたいと思います。仕上がりは早そうなタイプに見えますので、夏からのデビューを目指して調教を進めていく予定です。
父系の解説
ジャングルポケット
早来産。1994年のチャンピオンサイアー・トニービンの代表産駒。東京コースで抜群の強さを誇った一頭で、3歳春の日本ダービーでは豪快な差し切り勝ちを収め、秋のジャパンCでは王者テイエムオペラオーを一刀両断した。2014年の2歳馬が9世代目の産駒。種牡馬としては実績十分で、菊花賞馬オウケンブルースリやオークス馬トールポピー、天皇賞・秋を日本レコードで制したトーセンジョーダンなど、産駒からは芝の中〜長距離でG1馬が輩出している。
競走成績 2〜4歳時 13戦5勝
1着 札幌3歳S-JPN3 芝1800m
1着 ダービー-JPN1 芝2400m
1着 ジャパンC-G1 芝2400m
1着 共同通信杯-JPN3 芝1800m
代表産駒
アヴェンチュラ(サンデーサイレンス:秋華賞-G1、クイーンS-G3、エリザベス女王杯-G12着)、トールポピー(サンデーサイレンス:オークス-JPN1、阪神ジュベナイルフィリーズ-JPN1)、トーセンジョーダン(ノーザンテースト:天皇賞・秋-G1、ジャパンC-G12着)、オウケンブルースリ(Silver Deputy:菊花賞-JPN1、京都大賞典-G2、ジャパンC-G12着)
血統表
■欧文で表記されている馬は、外国産馬で、日本に輸入されていない馬
■馬名に*印がついている馬は、日本への輸入馬
ブラックタイプ (※ブラックタイプの見方はこちらをご覧下さい。)